手放す前に読んどくブログ

質屋またの名は一六銀行

   2016/06/27

こんにちは、山重商事(株)代表取締役 山重恒夫です。

今日は、質屋の昔話についてお話いたしましょう。

 

暮らしが豊かになっても、あるいはサラ金が氾濫しても、

質屋はまだ路地の奥などに健全です。

これまで日本の庶民の台所を裏から

支えてくれた質屋は、いつから始まった

職業なのでしょう。

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現在のように職業として質屋が誕生したのは

鎌倉時代以降のこと。

武士相手が多く、刀剣類、茶碗、絹布が

主な質草でした。

 

庶民相手の質屋が盛んになったのは江戸時代。

生活に困った女房が泣く泣く着物を質に入れるのは

当たり前として、大工職人が大工道具、芝居の一座が

拍子木や太鼓、かごかきがふんどしと、商売道具まで

質草にしたそうです。

 

ふんどしを失ったかごかきは、やむなく股間を

竹の皮で隠したとか。  ところで, 質草のふんどし、

ちゃんと洗ってあったのでしょうかね。

 

シャレのわかる質屋になると、落語家の十八番の噺(はなし),

連歌師のよく使う文字なんかをカタにとって金を貸したようです。

受け出すまでは落語家はその噺を語れず、

連歌師はその文字は使えないということでしょうか。

 

この様に質屋は700年も続く伝統ある立派な職業だと思います。

これからも質屋は庶民を支え、国民の台所を

裏から支え、今後も質屋が発展し,

未来へ向けて質屋業界全体が躍進し, 活性化していく事を

願っております。

 

 

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