ダイヤモンドのカットの評価とは(その2)
広島県呉市 山重質店 代表取締役 山重恒夫です。
先日のダイヤモンドのカットについて
今日は詳しく述べてみましょう。
下の図をご覧ください。↓↓
まず一番評価の高い順からエクセレント、ベリーグッド、グット、フェア、プアーと
評価が下がってきます。
そしてダイヤモンドの最も理想的なカットであるエクセレントは
下の図です。↓↓
さて、最も評価の高いエクセレントとグッドやプアー
などのカットの違いはどういう点なのか検証して参りましょう。
まずダイヤモンドの上部であるテーブルと呼ばれる面を見てみますと
理想的なテーブル面は直径を100%とすると60から63パーセント
が理想のカットになります。
また、ダイヤモンドの高さは約60パーセント、クラウンの部分は
約13パーセント、パビリオンと呼ばれる部分は約43パーセント
が理想的なカットです。
また、この理想のカットからの数値がずれてくると
ダイヤのカットの評価もランクが下がってきます。
では何故ダイヤモンドは理想のカットが必要なのでしょうか?
それはダイヤモンドの上部から光を照らした時、
光がダイヤモンドの中で屈折して石の内部から出た
光が美しい虹色(ファイア)が見えます。
下の図をご覧ください。↓↓
ダイヤモンドの高さが浅すぎるカットでは光が
入射した場合、ダイヤモンドをテーブルの上部から
見た場合、ダイヤモンド全体がどの様に見えるのでしょうか?
この場合、浅いカットでは光がパビリオン側から外に
漏れてしまう量が多くなり、輝きが少なくなります。
また、あまりにもパビリオンが浅い場合、魚の目の様な
フィッシュアイと呼ばれるようなガードルの反射がテーブルを
通じて見えてしまいダイヤモンドの魅力は半減します。
また逆にダイヤモンドの高さが深すぎる場合はやはり
パビリオン側から光が漏れてしまう量が多くなり
その為輝きがこちらの場合も少なくなり、ダイヤモンドの
テーブルの部分が灰色か黒く見えてしまいます。
この様なダイヤモンドをゴロ石と呼んでいます。
尚、ダイヤモンドのクラウンとパビリオンの間の
ガードル部分の厚さもカットのチェックポイントに
なります。
下の赤い部分をガードルとよんでいます。↓↓
この様にガードルの厚さからでもグレードの判定をすることが
できます。 この上の図を見ればエクセレントは2.5から4.5パーセント
で逆に11パーセントを超えればカットが悪くなり
プアーなることがお分かりだと思います。
この様に、山重質店は常にダイヤモンドの研修を1か月に1回
行い、いつもダイヤモンドの最新の相場を日々勉強しておりますので
皆様、御安心してダイヤモンドの質預かりと買取ができますよ。
また山重質店は他のお店とは違って皆様の
ダイヤモンドをいつも細部まで鑑定させて
頂いて査定しております。 どうぞ安心して御来店下さいませ。