一六銀行とも呼ばれた時代も
広島県呉市 山重質店 取締役会長 山重恒夫です。
暮らしが豊になっても或いは消費者金融が
氾濫しても質屋さんはまだまだ健在です。
質屋が誕生したのは約700円前の
鎌倉時代以降でお客様は武士が多く
刀剣類や茶碗、絹布（けんぷ）などが
主な質草でした。
一般庶民相手の質屋が盛んになったのは
江戸時代で生活に困った女房が着物を
質に入れたり大工職人の大工道具、
芝居の一座の拍子木（拍子を取る為の
木の音具）や太鼓なども質草として
取り扱っていたそうです。
江戸時代のシャレの分かる質屋さんでは
落語家の十八番の噺（はなし）や
連歌師（連歌とは和歌が連なったもの）
のよく使う文字を担保に貸付も
していたそうです。
ところでタイトルの一六銀行の意味は
質屋という意味で一と六を足せば七（質）と
なり昭和の初期には質屋の俗語として
一六銀行とも呼ばれる様になりました。
質店である広島県呉市の山重質店本店が
一六銀行の一店舗として皆様に
少しでもお役に立てれば
ありがたく思います。
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